コンテンツへスキップ

AWS料金が高い原因は?クラウドコストが増え続ける7つの原因と改善方法

Blog

AWS料金が高い原因は?クラウドコストが増え続ける7つの原因と改善方法

01

はじめに

AWS料金改善記事のsection-01を示すイラスト

AWSの料金がサービスや利用チームの増加とともに膨らんだときは、請求額だけでなく、その内訳を確認することが出発点です。本記事では、AWSの運用や予算管理を担当する方に向けて、料金が増える7つの原因と、安全に改善を進める手順を解説します。利用量の増加に伴う費用と、見直せる無駄を分けて考えます。

02

AWSコストが見えにくい理由

AWS料金改善記事のsection-02を示すイラスト

AWSではコンピューティング、ストレージ、データ転送など、複数サービスの利用量に応じて料金が発生します。AWS Cost Explorerでは費用や使用量の推移を期間・サービスなどで分析できます。データは少なくとも24時間ごとに更新されますが、上流データの状況により遅れる場合があります。したがって、請求額だけでなく、傾向と内訳を定期的に見ることが重要です。

03

クラウドコストが増え続ける7つの原因

AWS料金改善記事のsection-03を示すイラスト

1. 使っていないリソースが残っている

使われていない検証用インスタンス、古いEBSボリューム、不要なロードバランサーなどを残すと、費用が発生し続けます。例えば、オンデマンドのEC2インスタンスを停止するとインスタンスの使用料金は止まりますが、EBSボリュームや保持しているElastic IPアドレスの料金は発生し続けます。稼働状況と、停止後も残るリソースを分けて確認します。

2. リソースのサイズが過大

負荷に対して大きすぎるインスタンスや、必要以上の容量を確保したサービスを使い続けると、利用実態に見合わない費用になります。

3. 開発・検証環境を常時稼働

夜間や休日に使わない環境でも本番同様に動かしていると、利用時間が長くなります。

4. 不要データの蓄積と保存方法の不適合

保存期間を過ぎたバックアップやログ、不要な重複データが増えると、保存費用や管理負担が上がります。アクセス頻度に合わないストレージクラスを使い続けることも要因です。ただし、復旧や可用性のために必要なバックアップや冗長構成は、単なる無駄とは区別します。保存期間、復旧要件、取り出し料金などを確認して見直します。

5. データ転送の見落とし

リージョン間・インターネット向けの通信や、構成による不要なデータ移動が費用を押し上げる場合があります。

6. 需要と料金プランが合っていない

安定して使う負荷を従量課金のままにしている一方、変動する負荷に長期コミットメントを適用すると、期待した効率を得られないことがあります。

7. 費用の担当・配賦が不明確

タグ付けやアカウント設計が不十分だと、どのチームやシステムで費用が発生しているかを把握しづらく、改善の優先順位も決めにくくなります。

04

改善の進め方

AWS料金改善記事のsection-04を示すイラスト

1. 費用の変化を把握する

Cost Explorerで月次推移を確認し、サービス、アカウント、リージョンなどで絞り込みます。増加額の大きい項目から、料金が変化した期間と構成変更やリリースの記録を照合します。比較期間の日数、処理件数、単価や為替の変化も確認し、利用増による費用増と無駄を区別します。

2. 責任範囲を見える化する

チーム、システム、環境などのタグ方針を定め、適用状況を確認します。Cost Explorerで費用をタグ別に分析するには、リソースへのタグ付けに加え、Billing and Cost Managementで対象のコスト配分タグを有効化する必要があります。タグでは分けられない共有費用は、配賦ルールを別途決めます。

3. 低リスクの無駄から対処する

所有者、用途、他のシステムとの依存関係を確認してから、不要リソースの停止・削除、開発環境の稼働時間調整、古いデータの整理を行います。削除前には、保存義務、バックアップ要件、復旧手順を確認します。

例として、夜間・休日に使わない開発用EC2の稼働時間を見直す場合を考えます。まず、夜間バッチや外部連携がないかを確認し、停止できる時間帯と始業前の起動時刻を担当者と決めます。小さな範囲で試し、始業時に正常に起動して必要な処理が動くことを確認します。

変更後は、同じ長さで曜日構成が近い期間を比較します。処理件数や単価などの条件も確認し、EC2の使用料金と、EBSやElastic IPアドレスなどに残る費用を分けて評価します。Savings PlansやReserved Instancesの支払いがある場合は、それらを含めた実際の費用への影響も確認します。

費用だけでなく、必要な処理の完了時刻、応答時間、エラーの発生状況も確認します。事前に合意した業務要件を満たさない場合は停止スケジュールを解除し、原因を調べます。この例は確認手順を示すもので、特定の削減率や実績を示すものではありません。

4. サイズと構成を見直す

CPUやメモリなどの利用状況に加え、応答時間、処理件数、ピーク時の余裕を確認し、過大なリソースや不要な通信経路を見直します。通常時とピーク時を想定した負荷で事前に検証し、許容する応答時間やエラー率、問題が出た場合に元へ戻す条件を決めます。変更後も性能と可用性を監視します。

5. 利用が安定した後で料金モデルを検討する

利用実績と将来計画を確認し、Savings PlansやReserved Instancesなどを比較します。Savings Plansは、1時間あたりの利用金額(米ドル)を1年または3年にわたって約束する料金モデルです。対象となる利用が約束した金額に届かない時間帯も、その金額の支払いが必要です。

そのため、最大負荷ではなく、継続して利用が見込める範囲を確認することが重要です。割引の対象サービスや適用条件はプランによって異なるため、利用変動、契約期間、対象範囲、支払い方法を確認します。Reserved Instancesも、対象サービスと契約条件に沿って比較します。

6. 改善を定例化する

担当者、確認頻度、目標指標を決め、費用の急増を通知する仕組みを整えます。AWS Cost Optimization Hubは、対応するリソースのサイズ適正化、未使用リソースの削除、Savings PlansやReserved Instancesなどの推奨を集約し、検討を助けます。推奨内容は適用条件と業務への影響を確認し、構成変更は事前に検証してから適用します。

05

改善時の注意点

AWS料金改善記事のsection-05を示すイラスト

費用削減だけを優先すると、性能低下、障害時の復旧遅延、ログ不足につながる可能性があります。削除や構成変更は、サービス責任者と合意し、影響範囲、バックアップ、復旧や元に戻す方法を確認して段階的に実施します。長期の料金契約では、購入後の変更・解約・返品の可否と条件を事前に確認します。データ更新の遅れもあるため、単日の数値だけで判断しないことが大切です。

06

まとめ

AWS料金改善記事のsection-06を示すイラスト

AWS料金の増加は、未使用リソース、過大な構成、稼働時間、保存データ、通信、料金プラン、費用の見えにくさが重なって起きます。まず内訳を可視化し、担当を明確にして、低リスクの改善から始めましょう。継続的な確認と安全な変更を組み合わせることで、費用と業務要件のバランスを保ちやすくなります。

07

FAQ

AWS料金改善記事のsection-07を示すイラスト

AWS料金の分析は何から始めればよいですか?

Cost Explorerで費用の推移とサービス別内訳を確認し、増加した期間や変更点を調べるところから始められます。

Savings Plansは導入すれば必ず安くなりますか?

必ずではありません。Savings Plansでは、対象となる利用が約束した時間あたりの金額に届かなくても、その金額の支払いが必要です。利用実績や将来の稼働見込み、プランの対象範囲を確認し、継続して使う分を基準に判断します。

SMILEサポート

AWSコスト改善の相談を始める

AWS料金の内訳分析から安全な改善計画まで、貴社の運用要件に合わせて支援します。

  • 費用の増加要因と担当範囲を見える化できます
  • 未使用リソースや過大な構成を安全に見直せます
  • 性能と可用性を守りながら改善を進められます
  • 継続的な費用確認の仕組みを整えられます
お問い合わせへ
×