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橋梁・道路の点検業務を支える保守管理プラットフォーム開発事例

Project

橋梁・道路の点検業務を支える保守管理プラットフォーム開発事例

橋梁・道路の保守点検業務では、現場で取得した写真、チェック項目、点検結果、報告資料が別々に扱われやすく、現場と事務所の間で二重入力や確認負荷が発生しがちです。本事例では、SMILEが日本のインフラ保守業務向けに、iPadを用いた点検アプリ、バックエンドAPI、Web管理画面、帳票出力までを一体で整備し、現場入力から報告作成までをつなぐ保守管理プラットフォームを構築しました。

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お客様の課題

従来の業務では、現場で取得した点検情報、写真、チェックリスト、報告用データが分散しやすく、点検後に事務所で再入力や転記を行う負担が大きくなっていました。報告書の作成にも時間がかかり、過去の履歴を確認する際も必要な情報がすぐに見つからないため、業務全体のスピードと正確性に影響が出ていました。また、既存システムでは今後の機能追加や運用改善を進めるうえで柔軟性が不足していました。

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プロジェクトの目的

本プロジェクトの目的は、現場点検から報告作成までの流れをデジタルでつなぎ、重複作業を減らしながら、継続的に活用できる業務基盤を整えることでした。単に入力を電子化するだけでなく、点検履歴、写真、チェックリスト、報告書作成を一つの流れとして整理し、今後の保守や機能追加にも対応しやすい構成を目指しました。

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SMILEの対応範囲

SMILEは、要件整理、iPadアプリ開発、バックエンドAPI構築、Web管理画面開発、オフライン同期設計、画像管理、Excel/PDF帳票出力、検証、リリース、保守までを一貫して担当しました。現場で使う入力機能だけでなく、管理者側の確認業務や報告業務まで含めて全体の運用フローを整理し、システムとしてつながる形で設計した点が特徴です。

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開発・改善のポイント

開発では、現場担当者がその場で迷わず入力できる操作性と、管理側で扱いやすいデータ構造の両立を重視しました。iPadアプリでは、写真、チェック項目、点検結果を一つの作業単位として記録できるように整理し、後工程での転記や再確認を減らしやすい構成にしました。また、バックエンドとWeb管理画面を組み合わせることで、点検データの集約、履歴参照、報告作成までを一連の業務として扱えるようにしています。単発の入力ツールではなく、点検管理の基盤として継続運用しやすい構成を意識したことが、本案件の大きなポイントです。

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使用技術

フロントエンド(現場利用)

iPad向けのネイティブアプリをSwiftとUIKitで開発し、点検入力、写真登録、チェックリスト操作を現場で完結できるようにしました。

バックエンド

C# / ASP.NET CoreによるREST APIを構築し、アプリと管理画面の間で点検情報、画像、帳票用データを連携できるようにしました。

データベース

SQL Serverを採用し、点検履歴や関連データを蓄積・検索しやすい形で管理しました。

インフラ

Windows Server / オンプレミス環境を前提に、既存運用と整合しやすい構成で導入しました。

周辺技術

GPS、カメラ、MQTT、Excel/MDBの入出力、GIS/座標データの活用を見据え、現場業務と既存システムをつなぎやすい設計としました。

業務基盤設計

オフライン同期を前提に、通信が不安定な環境でも入力データを保持し、後から確実に反映しやすい同期設計を行いました。

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技術的に難しかった点と対応

現場点検では通信状態が安定しない場面があるため、オフラインを前提にした同期設計が大きな論点でした。入力途中のデータ、写真、チェックリストをどう一貫して保持し、再送時の不整合を抑えるかを整理する必要がありました。また、業務上必要となる帳票の書式が複雑で、単なる一覧出力では足りず、現場運用に合わせた出力構成が求められました。そこで、データを点検単位で整理し、画像やチェック項目との関連を明確にしたうえで、回帰テストを重ねながら段階的に調整を進めました。さらに、GISや座標データ、既存資産との連携も見据え、将来拡張しやすい前提で構成を整えています。

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導入効果

本システムにより、現場で記録した内容をそのまま管理側へつなげられるため、現場と事務所の間で発生していた再入力や転記の負担を減らしやすくなりました。点検履歴、写真、チェックリストを一元的に扱えることで、報告書作成や過去データの参照も進めやすくなります。さらに、15か月・最大20名体制・総工数180MMのプロジェクトとして、iPadアプリ、バックエンド、Web管理画面を継続的に提供し、その後3年間にわたって保守・追加対応につながった点も、業務基盤としての有効性を示す要素です。

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オフショア開発体制のポイント

SMILEでは、BrSEを含む体制で要件整理、仕様確認、進捗共有、受け入れ観点の整理を行い、日本側とベトナム側が役割を分担しながら開発を進めています。本案件のように現場業務と帳票業務の両方を理解する必要があるケースでは、画面仕様や出力イメージを早い段階でそろえ、認識差を減らしながら進めることが重要です。SMILEは、実装だけでなくテストやリリース、保守まで一体で対応することで、長期案件でも安定した支援体制を構築しています。

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まとめ

本事例は、橋梁・道路の点検業務において、現場入力、写真管理、履歴管理、報告書作成を個別に最適化するのではなく、一つの保守管理プラットフォームとして再構成した取り組みです。インフラ保守のように現場と管理の連携が重要な業務では、単機能のツール導入よりも、業務全体をつなぐ基盤設計が成果を左右します。SMILEは、本案件を通じて、現場運用に根ざしたアプリケーションと継続保守しやすいシステム基盤の両立を支援しました。

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